近くのものは見えない!
先日1人で夕食をすることになったので、よし
とばかりお得意のシーフードカレーでも作ろう
かと冷蔵庫の中の具材を探してみたが、あるの
は鮎の干物、ワカサギ・サクラマス・ヒメマス
の冷凍ばかり、つまり自分が釣ってきたものし
か見つからない。流石にこれではカレー具材に
ならないと何も考えずに「思い立ったら吉日」
とばかり近くのスーパーに出かけてみた。
〜〜〜〜〜〜
世間は冬至を過ぎたところ17時はもう既に暗い
いつもそこそこ空いているのに、この大きな駐
車場も今日は満杯停める所を探すのに一苦労し
てしまった。入り口には景気のいい掛け声を発
してチキンを売っているお兄様、まさに街はク
リスマス一色でイカエビ、ホタテなどを買って
いたら一体いくらになってしまうのかそのお値
段にびっくりしてしまった。ケーキやチキンだ
けでなく、相対的にクリスマス需要とはこうい
うことなのかと思い知らされた。なんかケチく
さい話だがスーパーの中を一回りもふた回りも
して結局蒸してあるサツマイモ1本だけ買って
出てきてしまった。
「シルクスイート」という銘柄のサツマイモだ
けどこれが最高!まるで栗のような上品な甘さ
で丁度いい水分量、何とも言えない香りと舌触
り。これはあたりだ、と男1人ニヤニヤしなが
ら芋を頬張りながら駐車場を歩いていた。する
と同級生の山本が「おい長岡久しぶり何してる
ん」と声をかけてきた。彼とは高校の時同じラ
グビー部だったけど、あまり親しいわけでもな
かったので、「うん、ちょっと買い物」と通り
過ぎようとしたら、すかさず「おれは今日夕食
を作らなくてはならず、女房に頼まれ仕方なく
買い出しさ」と言いながら近づいてくるではな
いか。やばい、
〜〜〜〜〜〜〜
実を言うと私は昔の同級生と話をするのが苦手
なのだ。この年になると、話すことは孫の自慢
話か、自分の抱えている病気披露に終始するの
が目に見えているので、いままで同窓会やOB会
なども一度も出たことがない。でも本当はちょ
っと運動神経が良かったばかりに先輩に目をつ
けられたり、修学旅行では脱輪していた車を手
伝っていたら集合時間に遅れ、携帯なんてもの
はあるはずはなく連絡がとれず先生にこれでも
かと殴られたり、今では相当問題になることを
ほとんど私1人で一手に引き受けていたような
気がする。だから学生時代にあまりいい思い出
がないのである。
<続く>
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