帰り待つ 祖母と一緒に 秋の月
わたしが20代の頃、谷川に行くと無事に帰って
くるまで夜暗くなっても祖母は玄関で夕食も取
らず立って待っていてくれた。1970年代の話だ
当時は照れ臭く「ばあちゃん何やっているの寒
いから早く家に入ってよ」「もう子供じゃない
んだから」そう言いながら玄関に入る時。ふと
見上げると明かりがいらないくらい月夜が綺麗
だった。 <表題はその時に詠んだ句>
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祖父は孫の妹が好きで好きでしょうがなく「俺
が娘の名前を考える」といっていたそうだ。
祖母は歌舞伎が好きで、よく歌舞伎座に連れて
いったくれた。町内会の旅行にも必ずといって
いいほど妹ではなく私を連れていってくれた。
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私の唯一の後悔は、そんな祖母を病院で亡く
なわせてしまったことだ。名前は ”フジ”
祖父も祖母も嫁であるわたしの母のことを
いつも「働き者のいい嫁だ」といって何処に
行っても自慢していたのを覚えている。
残念ながら 祖母の写真が見つからなかった
ので両親と湯沢に山菜取りに行った時の写真