国際山岳ガイドのブログ

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2009/11/15

ミシェル・クロとジャン・カレル

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イタリア生まれのカレルは

あまりにも独立心が強く

その勝利を他人と分かつことなく

祖国に捧げたい意向だった。

マッターホルンを初登頂した

エドワードウィンパーはこう言って

今まで一緒に試登していたカレルを諦め

やむなくマッターホルンの頂上まで

リードしてくれる別の男を探しにかかった。

ミシェル・クロはシャモニー谷の上流

ル・トゥールあたりで生まれた。

「雪がしっかりしてさえいればどこでも歩けます。

氷であればルートを切り開くことが出来ます。

単に(ガイドの)力だけの問題です。

その力は私にありますので

あなたはついて来さえすればいいのです」

ミシェル・クロがエドワード・ウィンパーに

あったときこう言ったそうです。

またウィンパーも彼に何度かガイドをしてもらい

こう書いてます。

「彼を催促したり、同じ頼みを二度することがなかった

何をどうすればいいか指示をしておけば

不可能なことではない限り、必ずやってくれた」

その非凡な登山能力と氷雪に対して比類のない知識は

ガイドとしてこの上ないものだった。

続く


投稿時刻 01:43 ひとりごと | 個別ページ

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コメント

岡崎様

そうですか 何度もお墓に行ったのですか
私も時々 時間が空いたときなど
近くを散歩しますが・・

邪念の方が勝り
この川には本当に魚がいないのか?
どこのアイスクリームが1番なのか?

などとつい考えてしまいます

投稿: kenny | 2009/11/16 12:11

ミッシェル・クロのお墓には、何度かお参り
したことがあります。
マッターホルンに登った時は、前日と登頂後に
お参りしました。

ジャン・カレルについては、ガストン・レビュファの
山岳映画3部作に出てくる事くらいしか知りません。
イタリア尾根のカレルの碑の前で、客がガイドに「本当にカレルはここで落ちたのか?」の
問いに対し「落ちたのではない!死んだのだ」と
答えたと言う下りが面白くて
今でも時々見ています。

投稿: 岡崎 恭男 | 2009/11/15 12:39

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