グリンデルワルド通信2
今日も午後から雨の予報ですのでご午前中だけ
クライミングにしました。場所はグリンデルワ
ルドの駅から(7時47分発)バスに乗り約10分
行ったところにあるグレッチャーシュルフトの
ゲレンデです。ここは簡単なクライミングから
超ハードなハング超えまで揃っていて、割と乾
きも早いです。
〜〜〜〜〜
そういえば
アイガーでもいろんなことがあったなあ、、
地元の有名なガイドと一緒にタッグを組み先行
パーティをごぼう抜きしワン、ツーフィニッシュ
したことも。
また、あるときはスロベニアのパーティがミッ
テレギ小屋の200m下で雷に打たれ一人即死、
一人瀕死状態を救助した時も、私は川の中で
通電状態の中誘導雷を受けた経験もあり、
地元ガイドの親分と一緒に仕切ってしまいま
した。その即死した人は90kはあるだろうう
巨体で雨の中二次遭難にあわないよう小屋まで
あげるのにほんと苦労したのを覚えています。
また、あるときはシャモニーの女性国際ガイド
とスタートから終わりまでずっとコミュニケー
ションをとりながら一緒だったことも、
彼女は大柄でとても強かった。
昨年K2で亡くなった平出和也くんとその昔、
彼がまだ若い頃北壁を登ったこともありました。
残念ながら7割以上登ったのですが彼が怪我を
してしまい二日間かけて必死の思い出敗退して
きたこともありました。
<はっきり言って敗退は登るより遥かに難しいです>
一昨年は俳優を連れて北壁の一部をちょー楽
しくヴィアフェラータしたこともありました。
これは楽しかったけど、グリンデルでの仕事の
4日前に谷川岳一ノ倉沢で落石に遭い大腿骨亀
裂骨折で望んだのでした。
谷川岳の岸壁には何百回と登っているので落石
の危険は痛いほど分かっていたはずなのに、、
ヨーロッパの直前に落石を喰らうなんて
まだまだですね。
<しばらくずっと自分を責めていました>
でも地元の友人やスタッフの方のサポートで
撮影を終えた時の打ち上げでは監督から声を
かけられ目頭が熱くなり、しばらくみんなの
顔を見られずトイレにこもっていました。