トローリングをしていて・・・
暇なので舟に乗っている間ちょっと考えた。
釣れなくてもいい、半日でもいい、寒くてもいい、とにかく私は山と同じくらい釣りが好きなのだ。 この「我慢大会」で何が面白いのか?
先日もある講習会で言わせていただいたが、人間楽しいことしか覚えないし身に入らないと思う。だから私は出だしにいつも考える。如何に楽しくこっちを向いてくれるか、私の話に興味を持ってくれるか、するとついつい横道にそれてしまって気がつくと講習時間の半分も費やしてしまったことが良くある。
しかし皆さんの笑顔や(いや失笑?)を見ていると私も嬉しくなってしまうので、いつも時間が足りない。そこでも考える。 あと少しで伝えたいことが終わるのだけど間に合わない。それでも私は途中で時間通りにやめてしまう。
なんて冷たい男だ。散々面白い話を伝えておいてやっとやる気が出て(顔が和やかになる)本題の講習に入ったと思ったら時間が無いのかよ・・
そう、私は面白ければ又必ず次に来てくれると信じ、途中でも時間がきたらやめるのです。でも本当は次回来ていただけないことも多々ありますが、そこでは興味を持たせることを優先させたいのです。きっと著名な方々は口を揃えて「それは違う」又は「う〜んそれも一つの考え」と言われるでしょう。
私は講師という立場にいて最近思ったことがあります。それは一つの講習が終わり、皆さんが口々に「いろんなことを教えていただき勉強になりました。もう頭の中が一杯です。これから一つ一つやらなくては etc.」このような言葉が出て来たら講師は少し疑問に思わなくてはいけないのかと。
山での安全管理や登攀技術、救助技術などは実際に人間の命そのものを左右するような大切なことです。少ない時間で(たとえ講習が2〜3日でも)一度にたくさんのことは無理です。しかし興味を持たせることは数時間あれば充分可能なのかも知れません。
受講生が興味を持っていただいてそのきっかけを作れたら、楽しいことは自然と身に付き、知らぬ間にどんどん頭の中に入ってくると思うのです。
そう、大切なのは考え方。たった一つでも「知っている」から「少し分かった」のきっかけが出来れば、それは素晴らしいことかと思うのです。
ただ、私はこんなに好きな釣りなのに、この雨の中厳しい釣果でいられるということは「知っているだけ」の領域から一生出られないのかも知れませんね。
写真は先週のイメージ
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