限界状況とは
ドイツの精神科医でもある哲学者「カール・
ヤスパース」は自我とは「知覚の束」である
といっている。
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よくいわれる、「私はここにいると素でいら
れる」この素とは一体何だろう。最近読んだ
本によると「人間に素なんて状態」はなく全
て、いま起こっている知覚の問題だけだ、と
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人間は熱い時に「熱い」といって、
滑らかな音楽を聴くと落ち着いて眠くなる
つまり、「素という状態」はなく
その時々の知覚で状態は決まってしまうのだ
では自我(自分とは)なんだろう、、、
つまり「知覚の束」でしかないのだと。
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長い間生きていると必ず壁にぶつかる。
その壁を乗り越えようと必死に頑張るが乗り
越えられない時限界を感じる。
限界とはつまり人間を限界づけている普遍的
状況。具体的には、それは私はいずれ死なな
ければならない死とか、私は悩むことから逃
れることはできない(苦悩)とか、意識的・無
意識的とを問わず罪を犯すことからは逃れら
れない(罪責)ということである。
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この乗り越えられない限界状況に直面した時
こそ人間は「実存的交わり」や「超越者との
出会い」などで真の実存に目覚める。
つまり、「限界状況を経験することは実存す
ることと同一である」と述べている。
実存=本当の自分 難しく言うと実存とは私
がそれにもとづいて思索し行為する根源だ。
フランスの哲学者 ジャンポール・サルトル
彼の実存主義思想「存在と無」もとても興味
がある。
哲学の本は面白いので続きをまた書いてみる