山岳ガイドは自分の命を危険にさらす数少ない職業
今年モンブランノーマルルートでは6人の犠牲者
が立て一時閉鎖になったが、これを法制化しよう
という動きがサンジェルベで始まった。
またスイスでは今年4月イタリア人登山家5人を
含む7人が亡くなった、マッターホルンでも今年
だけで既に9人亡くなっている。もう一つ私の
知っているガイドが毎年1人ずつ亡くなったり大
きな事故にあったりしている現実がある。
どの山に登っても日本とは桁違いの危険がある
ようでならない。もちろん剣岳や穂高岳、谷川岳
だって危険なところはいっぱいある。しかし、
ガイド登山で行くバリエーションルートやアイガ
ー、マッターホルンなどは危険なところに滞在せ
ざるを得ない時間が圧倒的に長いのだ。
故にヨーロッパのガイドは往往にしてクライアン
トを早く歩かせる。良い悪いは別としてこの考え
は根底にあると思われる。
以前「TO ERR IS HUMAN」人間は誰でも間違い
を起こすという1999年11月Corrigan Molla S.
Janet M.らによって発刊された本を紹介したこと
がある。医療事故のことを書いた本だけど山岳事
故にも置き換えて読めるのでとても興味深い。
だから 何かしらの策が継続的に必要なのだ。
安全登山とコスメティックコンプライアンス
化粧された危機管理、、、、
という今回は独自の視線でいま作成している。
11月3日名古屋で安全登山サテライトセミナー
を行う予定だ。